働き方が変わります
近年ワークプレイスに取り入れられている最新のデジタルテクノロジーは「第四次産業革命」と呼ばれています。この革命は企業の経営方法やコミュニケーション方法に大きな、かつ永続的な影響を与えることになります。このデジタルトランスフォーメーションの時代はAI、IoT、ロボット工学、3Dプリンティング等といった多種多様な関連トレンドを内包しています。デジタルトランスフォーメーションのカンファレンスに参加すれば必ずこれらの技術を取り入れたデジタルな未来のビジョンを目にするでしょう。
これらのビジョンはいずれも社員、ビジネスパートナー、顧客、そしてサプライヤーをつなぐデジタルワークプレイスが存在することを前提としています。しかしながら、このような基盤を整えている組織は少なく、一貫した構築計画すらないところがほとんどです。
確かにビジネスコミュニケーションとコラボレーションの分野において大きな技術革新は今までもあり、そのほとんどはモバイルテクノロジーの偏在的な普及によってもたらされました。モバイルはもう未来のことではありません。それは既に現実であり、モバイルによって何百万人もの人々が物理的なオフィスの束縛から自由になれました。カフェや公共交通機関、さらにはビーチからでも業務を遂行しているビジネスパーソンのイメージはもはや当たり前のように普及しています。
しかしその裏には多くの組織にとって都合の悪い事実が隠れています。それは、彼らのビジネスコミュニケーションの実態が10年前よりも悪化しているという現実です。
コミュニケーションの分断
数々の新しいモバイルコミュニケーションアプリが誕生していますが、それらは分断と混沌を招いています。多くの社員が情報セキュリティーやナレッジの蓄積を考慮せずにありとあらゆる不適切な消費者向けのアプリを職場に持ち込んでいます。エンタープライズチャットにはこのアプリ、タスク管理には他のアプリと言うように。問題はそれらが二つの異なるアプリであり、互換性がなく、しかも隣のチームが使用している同じ機能の別のアプリとも互換性がないことです。「シャドーIT」はもはや当然のこととなり、企業のデータ管理部門では全くコントロールが効かない状態になっている危険性があります。
おまけに、これらのアプリは昔のEメールを中心としたワークスタイルが直面した課題を解決しておらず、 昔からの課題を数々の新しいアプリにばら撒いただけということです。活用できている新しいツールでさえも、多くの場合過渡的でしかなく、古いワークスタイルを新しい技術に移行したにすぎません。社員は依然として必要な情報を見つけるのに時間を費やし、溢れんばかりの不要なメッセージや通知の中から探し出さなくてはいけません。それではデジタルトランスフォーメーションとは呼べません。どちらかというと、「同じ課題を別のアプリで行っているだけ」でしょう。
本物のデジタルトランスフォメーション
本当のデジタルトランスフォーメーションを起こすには組織の内外でどのように協業するか、同僚同士でどのように交流するか、さらにはビジネスパートナーや顧客とはどうするか、考え方を変える必要があります。しかし、ほとんどの組織にとって単体の技術をベースとしたソリューションを元にデジタルワークプレイスを設計することは非現実的です。「各自が好きなアプリを使う」という魔法のような習慣はもう根付いており、今から撤廃することは難しいでしょう。もし仮に「シャドーIT」を根絶することが可能だとしても、本当に根絶するべきかという疑問も残ります。なぜかというと、イノベーションは往々にして思いもよらないところで起きるからです。厳重に管理された均質的な企業ITインフラの時代は終了しているのです。
エンタープライズデジタルトランスフォーメーションハブ
未来のデジタルワークプレイスの基礎となるのは革新的な新しいアプリの強みを生かし、それらを中核としたコミュニケーション基盤と融合できるようにする、より寛容なIT風土です。これを私たちはエンタープライズ デジタル トランスフォーメーションハブと呼びます。
このハブは様々なことを可能にします。コミュニケーションと協業、ナレッジの蓄積と整理、構造的や半構造的なビジネスプロセスの管理、そして現代のデジタルワークプレイスで使用されている他の新旧のITシステムとの接続。
エンタープライズデジタルトランスフォーメーションハブは組織のデジタルトランスフォーメーションの中核となります。人、ナレッジ、プロセス、そしてシステムを全て統合します。未来のワークプレイスへの第一歩として、この先計画するであろう無数のデジタルトランスフォーメーションの出発点となります。
専門用語の乱用
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